ANAの特典航空券の取りづらさは、もはや誰もが知るところとなりました。
一方で、実際に特典航空券を予約して旅行に行っている人も多くいます。
今回はANA特典航空券予約で、困ったときの話です。
特典航空券の空席照会をする際にお目当ての日程・便が表示すらされないことがあります。
空席待ちができる場合は表示されますので、表示すらされない場合は空席待ちすらできないという状態を表しています。
理由は明確にされていませんが、Webサイト上で表示すらされなければ当然予約もできませんし、空席待ちすらできません。
そんなとき、皆さんはどうしていますか?
普段なら、あきらめて他の日程や他の便の空席を探していました。
しかし、今回は簡単にあきらめるわけには行きませんでした。
両親を香港に連れてこちらの記事で書いていたように、両親のビジネスクラスチケットは先に確保出来ていたのです。
フライトプランを合わせなければ、両親が心配で仕方ありません。
是が非でも、Pablo夫婦の特典航空券を確保しなければなりません。
そんなとき、あの言葉が脳裏を駆け巡ります。
ねだるな、勝ち取れ!さすれば与えられん!
そうだ。
待ってちゃだめだ!ねだっちゃだめだ!俺は今、勝ち取りに行くんだ!
というわけで、ANAプラチナデスクに電話しました。笑
今回はそんなお話です。
行ってみましょう。
ANA特典航空券予約手続きで希望フライトが表示されないまでの経緯
導入部分でふざけ過ぎたので、内容の整理をします。
先日の記事の中で出てきた香港行き海外特典航空券の予約をする際の事です。
海外特典航空券を予約する際、Pabloは先にフライトプランを自分で作ります。
希望フライトプランの作成
まずは、両親用に手配済みの"関西国際空港-香港国際空港"間の便詳細を確認します。
Pabloは東京在住ですので、羽田空港となります。
そのため、羽田空港-関西国際空港間の国内線を、上記国際線につなぐ必要があります。
往路は、10時20分発の関西国際空港発香港行の便に間に合うような便を探します。
羽田発 関西国際空港着のフライトは以下の通りです。
10時20分発の国際線に間に合うためには、上記赤枠内のANA093便(07:20-08:40)しかありません。
復路は、19時55分関西国際空港着の便から乗り継ぐことができる便を探します。
関西国際空港発 羽田着のフライトは以下の通りです。
19時55分着の国際線から乗り継ぐことができるのは、上記赤枠内のANA098(21:05-22:15)、ANA100(21:30-22:40)の2つです。
可能ならスムーズに乗り継ぎたいので、ANA098便で仮にフライトプランを組みます。
上記を元にPablo自身で組んだフライトプランはこちらです。
このフライトプランをもとに、お目当ての日程で特典航空券検索をします。
組んだフライトプランをもとに空席照会
以下のフライトプランをもとに、特典航空券の空席照会をします。
今回のPabloのように乗継ぎたい場所が明確な場合は、以下赤枠内の「複数都市・クラス混合」で照会した方がスムーズです。
「複数都市・クラス混合」の検索窓に情報を打ち込みます。
※このとき、赤枠内は往路で乗り継ぐだけなので同じ日付を入力します。同様に、青枠内は復路で乗り継ぐだけなのでこちらも同じ日付を入力します。
人数を入力し、「検索をする」を押します。
するとまず、1フライト目の羽田-関西国際空港の便がずらっと表示されます。
あれ?なんか違和感が…
問題発生!!!希望フライトが表示されない!!?
ANA093便が表示されていない!!!
HND-KIXのフライトスケジュールと見比べてみると一目瞭然です。
フライトがところどころ抜けています!
表示されていないという事は、予約どころか空席待ちもできません!
もう一度作成したフライトプランを確認します。
先述したように、当該日の"関西国際空港発 香港行"のフライトに乗るためには、このANA093便に乗らなければなりません。
このANA093便が取れなければ、以降のフライトは予約画面にすら進めません。
特典航空券同一予約でこのANA093便をおさえられなかった場合、以下のケースを考えなければなりません。
a. ANA093便を別切りチケットで現金(SKYコイン)購入する。
b. 前日の夜便で関西国際空港に入る。
b.はPablo夫婦の日程都合上かなり厳しいものがあるので、選択肢は1の別切り現金購入の1つに絞られてしまいます。
しかし、別切り現金購入の場合、以下2点の懸念があります。
1. 現金出費が増える
2. 別切りチケットになるため、国際線のコネクションが非常に不便
1は最悪許容できるとしても、2に関しては困りものです。
まず、国際線のチェックインが羽田空港でできません。
つまり、預け手荷物を関西国際空港で一度ピックアップする必要が出てきます。
もともとのフライトプランの乗り継ぎ時間が1時間40分程度しかありませんので、バタバタです。
荷物をピックアップして、両親と合流して、出国手続きして…
かなりの不便を強いられることになります。
さらに国際線特典航空件の場合、日本-目的地までに必要なマイル数で国内線2つはつけられるため、HND-KIX-HKG-KIX-HNDでも、KIX-HKG-KIX-HNDでも必要マイル数は変わりません。
実際にANAのサイト内でも以下のように、「往路・復路各2回」まで乗換が可能と表記されています。
HND-KIX間を別切り現金購入にしても、必要マイル数は変わらず、持ち出し現金出費だけ増えるという状況になってしまいます。
使用するマイルの価値も落ちますし、全くいい事がありません。
さて、どうしましょう。
その前に疑問が湧きました。
浮かぶ疑問「なぜ希望のフライトだけピンポイントで表示されないのか」
そもそも、5ヶ月後の日程で、羽田-関西国際空港という路線で、土曜日の朝イチのフライトの特典航空券がピンポイントで満席になるんだろうか?
まず、5か月後という事は、その時点で国際線に絡める以外で国内線のこの路線は一般に開放していないはずです。
そして、羽田-関西国際空港という路線です。
羽田-伊丹のようなとびっきりのビジネス路線でもありませんし、いわゆる人気路線でもありません。
最後に、土曜日の朝イチのこの路線に好んで乗る人は限られています。
どう考えても、満席というのは違和感があります。
何らかの事情があって、席をまだ開放していないだけなのではないかと予想しました。
ANA特典航空券の希望フライトがサイトで表示されないときの打開策
どう考えても、「満席」が考えられない時のとっておきの打開策があります。
それは、「電話で問い合わせる」です。
一般会員の方はANAマイレージクラブ・サービスセンターへ、プレミアム会員の方はそれぞれのステータスのプレミアムメンバー専用サービスデスクへ電話しましょう。
※ちなみに、各プレミアムメンバー専用サービスデスクの連絡先はログイン後のPCサイトにしか表示されません。スマホサイトには、表示されませんのでご注意ください。
各問い合わせに電話で問い合わせ、「満席なのかどうか」、「空席待ちができるかどうか」、その前提で他の区間含めおさえられるかどうかを紳士的に確認しましょう。
Pabloのケースの具体的な問い合わせとその対応
具体的にPabloのケースの実際のやりとりを紹介します。
問い合わせ時の実際のやりとり
Pablo:○月○日、このようなフライトプランで特典航空券予約を取りたいのですが?
Pablo:NH873を利用するためにはANA093便を利用しなければならないと思うのですが、ANA093便がWebサイト上で表示すらされません。
Pablo:ANA093便は満席なのでしょうか?空席待ちが可能であれば、させて頂きたいのですが?
オペレーターさん:1席は空席がございます。申し訳ございませんが、この便は空席待ちが出来ません。
Pablo:なぜでしょうか?もうすでに多くの空席待ちの方がいらっしゃるのですか?
オペレーターさん:確認致しますので少々お待ち下さい。
オペレーターさん:お待たせいたしました。お待ちいただいてる方は現在、いらっしゃいません。
Pablo:!!!
Pablo:では、どうして空席待ちが出来ないのでしょうか?
オペレーターさん: 担当部署でしかわかりかねます。ただおっしゃるように、空席待ちが出来る可能性がございますので、担当部署に確認致します。ただ、あいにく担当部署の業務が本日終了していますのて、明日改めて連絡いたします。
Pablo:わかりました。ただ、当該便以外の3便がその間にとられてしまうという懸念があるのですが…?
オペレーターさん:かしこまりました。では、暫定的ではありますが、当該便を空席待ちとしてそれ以外の便はおさえてしまいます。
Pablo:ありがとうございます!
オペレーターさん:おさえました。では、当該便に関しましては、担当部署に確認後、◯日に連絡いたします。
Pablo:承知しました。では連絡をお待ちしております。
問い合わせと回答のまとめ
上記のやりとりの内容を箇条書きで簡単にまとめます。
- 問題の赤枠部分のANA093便の状況は1席だけ現在空席はあるが、2名予約で検索していたためWebサイト上に表示されなかった。
- 空席待ちはできない状況になっている。
- 現在の空席待ちの人数は0人。
- 空席待ちの人数が0人にもかかわらず、空席待ちできない理由は担当部署しかわからない。
- 担当部署に理由と空席待ちの可否を確認後、再度連絡をくれる。
- 担当部署からの回答を連絡するまでの間、上記青枠の区間を含め全フライトプランをおさえてくれる。
- 赤枠部分のANA093便も確認が取れるまでの間は暫定的に"空席待ち"扱いにしてくれる。
- 空席が1席あるが、片方だけ確保して、片方を空席待ちという形にはできないため、2名とも空席待ち状態。
非常にありがたい対応をしてもらえました。
まず、ANA093便を担当部署に確認するまでの間は暫定的に"空席待ち"にしてくれた事です。
これは可能性があることを示唆していると勝手に判断しました。
次に、それ以外の青枠のフライトプランを同時におさえてくれたことです。
担当部署に確認中に青枠内のいずれかの座席が無くなってしまう可能性もあるため、この時点でおさえて頂けたのは非常にありがたかったです。
大変親切な応対をして頂き、ANA093便の特典枠獲得の期待も高まりました。
指定日まで、連絡を待つことにします。
吉報来たり!!
後日、ANAプラチナデスクから電話連絡が来ました。
その内容は、なんと!
"空席待ち"を飛び越えて、特典航空券の全日程予約取得可能というものでした。
だから、ANAが好き。
この連絡をもって、以下の内容で特典航空券予約をする事ができました。
以下の記事で書いた親孝行がこれでできます!
www.pablomile.com
余談
5ヶ月先の国内線航空券ANA093便が空席待ちさえできなかった理由が、何となくですが、わかりました。
私が、特典予約を試みた少しあとに、国内線の特割・旅割の予約が一斉開始されました。
おそらくそこに向けてできるだけ現金購入枠を確保しておこうという意図があったと推測できます。
ただ、今回のように問い合わせ等があった際に、柔軟に対応する裁量が担当部署に与えられているのではと考えられます。
少しタイミングが悪かったのかもしれません。
実際、国内線の特割・旅割の予約開始日にはアクセスが過度に集中したことを考えれば、そこに向けて会社として在庫をできる限り残しておきたいというのが本音でしょうから。
まとめ
今回のPabloのケースのように、一部のお目当てのフライトが表示されず予約も空席待ちもできない場合の打開策は、1つです。
直接問い合わせる
Webサイトに表示されないからといって、必ずしも予約できないというわけではありません!
Webサイトの予約システムは非常に便利ではありますが、柔軟な対応はできません。
柔軟な対応ができるのはやはり、"人"です。
困ったときは、直接問い合わせましょう。
ただ、問い合わせるときは以下を注意しましょう。
○事前に具体的なフライトプランを自分で作っておく
○不明な点・要望を明確にする
○自分なりの着地点を決めておく
○紳士(淑女)的な態度で臨む
なんでもかんでも問い合わせるのはマナー違反です。
自分で調べられることは調べた上で、問い合わせましょう。
何でも問い合わせてしまうとANAの人件費が上がる一方で、その先に待っているのは会員へのサービスの低下です。
また、紳士(淑女)的に問い合わせるというのも大切です。
場合によってはただのモンスタークレーマーになってしまいますので…
ルールやマナーを守って、勝ち取りに行きましょう!
ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん!