先日の記事の通り、「両親をビジネスクラスで海外に連れていく」という念願をついに叶える事ができました。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
www.pablomile.com
実はその予約をとるのに非常に苦労しました。
理由は両親とPablo夫婦の出発地が違うこと、搭乗クラスが違うことの2点です。
それによって、ANAプレミアムメンバーのパワーが全く効かなくなってしまいました。
同じように離れた両親と旅行に行こうとする際、同じような壁にぶち当たる人もいると思いますので、その内容を共有します。
という訳で、この記事では一部旅程が同じでも出発地が違う&予約クラスが違うと別予約扱いで、ANAプレミアムメンバー特典の優先権がない!?という内容を紹介します。
では、行ってみましょう。
- 家族4人分の香港行きANA海外特典航空券の予約を試みる
- 両親と別予約になり、ANA海外特典航空券が予約しづらくなる2つの条件
- 別予約扱いで厳しい条件下で、4人分のANA特典航空券予約獲得のためにたてた作戦
- まとめ
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家族4人分の香港行きANA海外特典航空券の予約を試みる
前述の記事で紹介した両親を香港に連れていくために、ANA海外特典航空券の4人分の予約を試みました。
Pabloの予約前提
具体的な内容に入る前に、海外特典航空券予約時のPabloの条件を紹介しておきます。
- 大人4人(二親等以内)
- Pabloがプラチナ会員・SFC会員で、奥さんがSFC家族会員
- 両親はAMCにすら非加入
それぞれが住んでる場所はこちら。
- Pablo夫婦は東京在住
- Pablo両親は大阪在住
上記条件をもとに、香港への特典航空券4人分を取るべくフライトプランを組みます。
フライトプランの作成
前項の通り、両親は大阪に住んでおり、Pablo夫婦は東京に住んでいます。
この条件を元にフライトプランを組むとすれば、以下の3つのオプションがあります。
1. 現地集合
2. 東京(成田含む)経由香港行き
3. 大阪経由香港行き
それぞれについて検討内容を見ていきます。
1. 現地集合
まずは現地集合という手段です。
ANAは大阪(関西国際空港)、東京(羽田・成田)のどちらからも香港への直行便を飛ばしています。
最も簡単な手段は、この現地集合です。
しかし、大きな問題があります。
先日の記事で書いたように、両親はほとんど海外渡航経験がありません。
そんな両親に、「現地集合で」というのはあまりにもハードルが高すぎます。
そもそも現地集合出来るなら、自分たちだけでも海外旅行に行きますよね。
という訳で、1.の現地集合は却下。
2. 東京(成田含む)経由香港行き
次の候補は、東京経由香港行きです。
実は、この候補がもっとも柔軟性があります。
理由は、香港への直行便の本数です。
直行便数
発 | 着 | 本数/日 |
羽田 | 香港 | 1本 |
成田 | 香港 | 2本 |
関西 | 香港 | 1本 |
東京(羽田&成田)からの直行便が合計3本、大阪(関西国際空港)からの直行便が1本ですので、東京からの香港のフライトの方が選択肢が多いです。
予約の取りやすさという意味においては、イイ候補です。
しかし、一方で問題もあります。
この候補ですと両親が東京までの国内線フライトを飛び、羽田もしくは成田で国際線に乗り換える必要があります。
父は足が不自由です。
国内線から国際線の乗り換えはつらいものがあると予想されます。
また、両親ともに飛行機に乗りなれているわけではありませんので、乗り換えが心配です。
却下とまではいきませんが、あまり望ましい候補ではありません。
この候補でしか予約できない場合は、選択する可能性はあります。
3. 大阪経由香港行き
最後の候補は、大阪(関西国際空港)経由香港行きです。
この候補の問題点は、大阪(関西)から香港への直行便が1日1本しかない事です。
つまりは、母数が少ないため特典枠を確保出来る可能性が少ないのです。
一方で、この候補プランだと両親は大阪-香港の単純往復のみで、非常に移動が楽になります。
また、Pablo夫婦が関西国際空港で両親と合流して、全てをナビゲート出来るというのも大きなメリットです。
要するに、特典航空券が確保できるのであればこの候補プランが最適だという事です。
この候補プラン3が確保出来なければ、候補プラン2を検討するという流れになりました。
両親と別予約になり、ANA海外特典航空券が予約しづらくなる2つの条件
特典航空券予約を試みる内容を整理します。
【搭乗する人】
【特典航空券予約予定フライト】
※KIX:関西国際空港、HND:羽田空港、HKG:香港国際空港、それぞれのスリーレターコードです。
上記フライトプランを見るとわかるように、KIX-HKGの往復区間は両親とPablo夫婦は同じフライトです。
ただし、予約クラスがビジネスクラスとエコノミークラスで異なります。
上記特典航空券予約で、Pabloがかなり甘めに見積もっていた点が2点あります。
- 予約クラスが違っても同じ日・同じ便の利用だと同一予約になる?
- 出発地が違っても、一部の区間が同じであればその区間は同一予約になる?
それがことごとく覆されます。
1.予約クラスが違っても同じ日・同じ便の利用だと同一予約になる?
残念ながら、同一予約になりません。
予約クラスが違うと同じ日・同じ便の利用でも別予約扱いになってしまうようです。
以下のような形で両親とのご旅行を考えられている人も多いのではないでしょうか?
行き先はともかくとして、「同じ飛行機で往復するけど両親はビジネスクラスで自分たち夫婦はエコノミークラスで」というプランです。
これを特典航空券で予約する場合、両親のビジネスクラスでの往復と自分たち夫婦のエコノミークラスでの往復は別予約になってしまうようです。
2. 出発地が違っても、一部の区間が同じであればその区間は同一予約になる?
これも残念ながら、同一予約になりません。
出発地が違うと、同一区間があったとしても別予約扱いになってしまうようです。
Pabloのように現在は両親と離れた場所で暮らしている人も多いと思います。
例えば同じビジネスクラスでの予約だとしても、出発地が違うと別予約扱いになってしまいます。
Pablo夫婦は羽田発で、両親は関空発です。
そのため、KIX - HKG間の往復が同日・同便・同クラスであったとしても別予約として扱われます。
海外特典航空券4人分が別予約扱いで、何が困るのか?
Pabloは、ANAのプラチナ会員です。
プラチナ会員に解放されている特典航空券枠と一般会員に解放されている特典航空券の枠の数は違います。
当然、プラチナ会員に開放されている特典航空券枠数の方が優遇され、多くなっています。
プラチナ会員と同一予約で旅行をともにする一般会員(非会員含む)にも、優遇された枠が適用されます。
逆にいえば、同一予約とされなければプラチナ会員の優遇された枠ではなく、一般会員の枠となってしまうのです。
今回のPabloのプランはこちらでした。
この場合結局、1の予約クラスも違いますし、2の出発地も違います。
つまりは、完全に別予約扱いになるという事です。
そうなると、両親のKIX - HKGのビジネス往復は一般会員の枠数、Pablo夫婦のHND-KIX-HKGのエコノミー往復はプラチナ会員枠数での特典予約チャレンジになってしまいます。
これが逆なら、まだ予約しやすかったのですが…。
要するに、ビジネスクラスの特典予約をプラチナ会員枠で、エコノミークラスを一般会員枠での空席を探すという事です。
周知の通りビジネスクラスはエコノミークラスに比べて席数の絶対数が少ないです。
それに比例するように、特典航空券用の枠も極めて少ないのです。
一方で、エコノミークラスはその座席の絶対数が多いため比較的取りやすいです。
当然、特典航空券用の枠も多くなります。
ビジネスクラスをプラチナ会員枠、エコノミークラスを一般会員枠で空席を見つける方が何倍も簡単です。
まぁ、その状況は作れそうにありませんので、与えられた条件で必死に探します。
別予約扱いで厳しい条件下で、4人分のANA特典航空券予約獲得のためにたてた作戦
与えられた条件がかなり厳しいので、やみくもに探しても仕方ないので以下の作戦を立てます。
作戦1:4人の本当に都合が悪い日以外をすべて候補日にする
作戦2:取りづらい方の特典予約から抑えてしまう。
作戦3:作戦2を遂行後、速やかに比較的取りやすい方を抑える。
それぞれについて紹介していきます。
作戦1:4人の本当に都合が悪い日以外をすべて候補日にする
この作戦1は、今回の件に限らず特典航空券予約全般に言える事だとPabloは思います。
本当に都合の悪い日を除いて、候補日をフレキシブルに構えておかなければ海外特典航空券なんて取れません。
今回は特に前項の通り、与えられた条件が厳しいため、よりフレキシブルに構えます。
日程・条件は以下の通りでした。
日程:2泊3日
曜日:金・土・日 or 土・日・月
条件:前述の通り
両親はすでにリタイヤしているので、遊びに忙しい母の都合だけ確認し、候補日から除外すれば基本OK。
奥さんは、いつでもOKとの事なので考慮しなくて大丈夫で、残りはPablo自身の予定だけです。
Pabloの海外出張の予定はある程度読めるため、可能性が高い日を除外します。
ストライクゾーンはそれなりに広く構えました!
作戦2:特典航空券が取りづらい方の特典予約から抑えてしまう。
当たり前ですが、取りづらい方の特典予約の空席状況を先に調べることからはじめます。
今回のPabloのプランでは、両親のビジネスクラス往復の方が取りづらいです。
なぜなら、こちらは先述したように一般会員の枠数という事に加え、ビジネスクラスのため解放枠が絶対的に少ないからです。
これがやはり難しいかったです。
なかなか空席が見つかりませんでした。
結局見つけたのが、5ヵ月後の2018年1月某日でした。
余談ですが、上記空席を探している際、なんどか以下の赤枠内チェックボタンをつけ忘れて検索してぬか喜びしました。
ログイン本人であるPabloがこのチェックをつけ忘れて検索すると、「プラチナ会員枠」で空席照会されてしまいます。
実際にチェックを忘れて検索して「空席見つけた!」と思っても、よくよく確認するとプラチナ会員枠で、その後すぐにチェックを入れて再度検索すると「空席待ち」として表示されたというケースもありました。
同条件で検索されたい方は、チェックボックスにチェックを入れるのをお忘れなく。
作戦3:作戦2を遂行後、速やかに比較的取りやすい方を抑える。
作戦3はシンプルです。
作戦2の遂行後、速やかにもう片方の比較的取りやすい予約を抑えます。
今回のPabloのケースでは、Pablo夫婦のHND-KIX-HKGの方が、前述の通りプラチナ会員パワーに加え、エコノミークラスの特典枠数ですので比較的取りやすいです。
同日・同便に合わせたフライトを速やかにおさえて、ミッションコンプリートです!
まとめ
○出発地が違うと同日・同便利用でも別予約扱い
○予約クラスが違うと同日・同便利用でも別予約扱い
→別予約扱いになると上級会員特典航空券枠が利用できない
⇒特典航空券がより取りづらくなる
ただでさえANAの海外特典航空券は取りづらいと言われています。
ANAプレミアムメンバーは、比較的特典航空券枠が優遇されます。
出来るだけそのパワーを使いたいものです。
しかし、今回のように「特典利用者」の人数が多くなれば、今回のPabloのようなケースも生まれてきます。
特典航空券を利用しようとする場合は、ある程度作戦を立てた上で空席を探す必要があります。
特典航空券予約は、柔軟性と工夫と根気です。
直球勝負は通じないと考えていた方がいいでしょう。
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