※2018年4月以降の、具体的な陸マイル活動での大量ANAマイルの貯め方・攻略方法はこちらの記事で紹介しています。
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様々なブログの記事で紹介されているように、2018年1月9日にいわゆるソラチカルートの入口閉鎖が発表されました。
出口ではなく入口を閉鎖するという、企業側からすると英断とも言える今回の大ナタ。
陸マイル活動を行っていたマイラーの人々、これから陸マイル活動を行おうとしていた人々に大きな波紋が広がっています。
当然、Pablo自身も大きな衝撃を受けるとともに、今後の陸マイル活動に大きな影響を与える事は間違いありません。
では、これで「陸マイル活動」がすべて終焉を迎えてしまうでしょうか?
決してそんな事はありません。
もちろん、ANAマイルへの交換率が下がってしまいますので、これまでよりもマイル生産の効率が落ちてしまいます。
しかしながら、根本を振り返れば、これからも十分に陸マイル活動を続けていく意義はあります!
この記事では、ソラチカルート封鎖とその後の陸マイル活動についてのPabloなりの考察をしていきます。
弱小の当ブログですがソラチカルートを推奨していましたので、他ブログと重なる部分も多いとは思いますが、発信者の責任としてこの記事を書きます。
ソラチカルート封鎖の概要
まずは、今回の事の発端となったソラチカルート封鎖に関してです。
さまざまなところで触れられていますので、この記事では本当にさらっと説明します。
そもそもソラチカルートって?
大前提として、ソラチカルートとは、以下のようなルートで効率的にマイルを交換できるルートとして大々的に広まりました。
簡単に補足しますと、各ポイントサイトで獲得したポイントをポイント交換サイトと呼ばれる中継サイトを経由し、メトロポイントに100%の価値のまま交換します。そして、最終的にANAマイルへの最高交換率を誇るメトロポイントから90%でANAマイルに交換するというルートでした。
例えば、以下の図のようにポイントサイトで獲得した10,000円分のポイントをこのソラチカルートに乗せてANAマイルに交換する場合、最終的にその90%の9,000 ANAマイルに交換する事ができました。
これがソラチカルートです。
先人たちが探し出した、奇跡のルートでした。
今回これが寸断されたのです。
ソラチカルートの寸断
今回、1月9日の東京メトロの発表により、このソラチカルートが2018年3月をもって寸断することとなりました。
寸断されるのは下図の通り、ドットマネーをはじめとする「中継サイト」から「メトロポイント」のルートです。
寸断が発表された「中継サイト」は、ドットマネー、PeX、Gポイント、ネットマイルの4つです。
これ、実は「敵ながらアッパレ」なんです。(敵?)
ここを寸断されることで、ポイントサイトで獲得したポイントを90%の高交換率でANAマイルに『不可能』になってしまうのです。
一方で、ソラチカカード(ANA to me CARD PASMO JCB)の本来の仕様は守られる、神寸断なのです。
まさに、ソラチカルートを利用している陸マイラーを狙い撃ちした寸断です。
考えましたねー。3社(ANA、東京メトロ、JCB)。
さて、この事に関してさまざまな記事で「改悪」と表現していますが、「ソラチカルート改悪」という表現は正しくはないでしょう。
「改悪」とは、ルールを決めている側がそのルールを、ルールに従う人たちにとって悪い条件にする事です。
これまでのソラチカルートは、いわゆる「抜け道」でした。つまり、ルールに従っていたわけではなく、ルールの「抜け道」を利用していたという事です。その「抜け道」を塞ぐ行為は、正直真っ当であり、「改悪」とは呼べないでしょう。
ソラチカルートは、「改悪」されたのなく、ルート途中で「寸断」され、結果的に終焉を迎えたのです。
では、このソラチカルートの終焉により、陸マイル活動自体も終焉を迎えてしまうのでしょうか?
答えは"No"です。
すでに、あらたなルートをツワモノ達が次々と見つけてくれています。
ソラチカルート寸断後のANAマイル交換ルート
ソラチカルートが完全に機能しなくなる、2018年4月以降、私たちはどのようにマイルを生み出していけばいいのでしょうか?
現状考えられているルートだけでもいくつかありますが、主なルートは以下の3点です。
ソラチカルートはかなり完成されたルートだったため、代替となるであろう3つのルートはそれぞれにデメリットはあります。
それでは、それぞれについて簡単に紹介していきます。
1. LINEソラチカルート
まずは最も交換率が高い、”LINEソラチカルート”です。
※LINEソラチカルートに関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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まだルートとしての呼び名が確立されていないため、皆さん呼び方が違います。
LINEポイントを経由し、ソラチカカードのメトロポイント還元率を利用することから、Pabloは”LINEソラチカルート”と表記します。
【LINE ソラチカルート】
※経由が多いため、縦レイアウトにしています。
ハピタス・ちょびリッチ・ファンくるなどは、PeXへの交換を皮切りに5つの経由をして、最終的にANAマイルに交換します。
これは、各ポイントサイトのポイントをLINEポイントに100%で交換するために必要な経由です。
唯一ポイントタウンだけ、LINEポイントに直接等価交換ができます。
このLINEソラチカルートのポイントは”LINEポイント→メトロポイント→ANAマイル”の部分です。
100%でメトロポイントに流し込むルートが全て寸断されたため、より良い交換率でメトロポイントに流し込める「LINEポイント」に白羽の矢が立ったというわけです。
今回の発表では、LINEポイント→メトロポイントのルートは寸断されていません。
その交換率は、90%です。
メトロポイント→ANAマイルの交換率は、ご存じ90%です。
つまり、このルートのトータル交換率は、90% x 90%で、81%となります。
例えば、ポイントサイトの20,000円分のポイントをこのルートを利用してANAマイルに交換した場合、以下のように最終的に81%の16,200 ANAマイルになります。
これまでのソラチカルートの90%に比べると当然劣りますが、十分に高交換率です。
LINEソラチカルートのデメリット
○経由が多い(ポイントタウン以外)
○三井住友カードが必要(ポイントタウン以外)
○LINEポイント→メトロポイントが繋がっている期間が長くはなさそう
上記のように経由が増える事で、管理や日々の作業が煩雑になるというデメリットはあります。
また、このルートには少なくとも2枚のクレジットカードが必要となります。
すでに三井住友カード(ANAカード含む)・ソラチカカードを持っている人には問題ありません。
そして、最も大きな懸念は、このルートには前述のようにソラチカカードを利用するルートが必須だということです。
今回の寸断のように、いつかはLINEポイント→メトロポイントが寸断されるでしょう。
それが遠い未来とは予想しがたい点が大きな懸念であり、このルートのデメリットでしょう。
2. nimocaルート
次に交換効率が高いのは、nimocaルートです。
長くなるのでnimocaの説明はここでは割愛します。
nimocaルートは、実は非常にシンプルなルートです。
nimocaルートは以下の通りです。
先ほどの「LINEソラチカルート」に比べると非常にシンプルです。
ご覧のように、各種ポイントサイトからPeXを経由して、nimocaポイントに交換して、最終的にANAマイルに70%に交換できます。
このルートのポイントは言うまでもなく、nimocaポイント→ANAマイルの交換率です。
その70%という交換率は、他のANAカードの直接交換にはない高交換率です。
例えば、ポイントサイトで獲得した20,000円分のポイントを、このルートを利用する場合、14,000 ANAマイルに交換する事ができます。
nimocaルートのデメリット
○交換率が70%と低くなる
○nimocaポイント→ANAマイルの交換は、九州・函館にある交換機でしかできない
70%という交換率は、これまでのソラチカルートと比べると20%落ちてしまいます。
しかし、ソラチカルートが終焉を迎える際、十分なレベルだと思います。そういった意味では、あまり大きなデメリットではありません。
このルートの一番のデメリットは、nimocaポイント→ANAマイルの交換は、九州・函館にしかない交換機を使用しなければ「できない」という点です。
Pabloは東京に住んでいますので、九州・函館に行く事は厳しいものがあります。
九州・函館に行く費用・マイル等を「交換手数料」ととらえた場合、こんなに高い交換手数料はありません。
逆に言えば、上記の5つの地区(福岡・大分・熊本・宮崎・函館)にお住いの人にとっては、このルートは極めて現実的な高交換ルートになります。うらやましい・・・
3. ANA VISAルート
3つ目のルートは、ANA VISAルートです。
こちらのルートもnimocaルート同様にシンプルなルートです。
端的に行ってしまえば、ANA VISAのポイントである「ワールドプレゼントポイント」を経由してANAマイルに交換するルートです。
ANA VISAルートは以下の通りです。
ご覧のように、こちらも各種ポイントサイトで獲得したポイントをPeX経由で、ANA VISAのワールドプレゼントポイントに交換後、最終的に60% の交換率でANAマイルに出来るというものです。
このルートのポイントは、ANA VISA→ANAマイルの交換率です。
60%という交換率はnimocaルートの70%と比較すると10%程下がってしまいますが、ANAマイルの交換場所が九州・函館に限られることなく、インターネット上で完結できる点は非常にいい点です。
例えば、ポイントサイトで獲得した20,000円分のポイントを、このルートを利用する場合、12,000 ANAマイルに交換する事ができます。
ANA VISAルートのデメリット
○60%という交換率の低下
ANA VISAルートの弱点はズバリ60%という交換率です。
これまでのソラチカルートに比べると30%も低くなってしまうため、難色を示す人もいるでしょう。
しかし、この60%あたりが実は現実的であると思われます。
今までの90%というソラチカルートの交換率が異常であったと言えます。
この60%という交換率を許容出来れば、このルートは非常に利便性も高く現実的なルートです。
新3ルート総括
これまでに紹介した3つのルートの経路をまとめると以下のようになります。
共通していることは、3つのルート全てで「PeX」という中継サイトを経由するということです。
ここ最近、中継サイトとして”.money”が台頭していましたが、今回のソラチカルートの終焉によって完全に"オワコン"になりそうです。
最近、陸マイル活動を開始した人で、今後、ルート・交換率が変わっても陸マイル活動を続けたいという人は「PeX」への登録をしましょう。
pex.jp
※紹介リンクではありません。
紹介したルートはどれも一長一短があります。
経由が多くても交換率を追っかけたい人は、「LINEソラチカルート」。
経由が多いのは面倒で、なおかつ九州・函館(すぐに行ける地域)に住んでいる人は、「nimocaルート」。
経由が多いのは面倒で、九州・函館以外に住んでいる人は「ANA VISAルート」。
他にもルートはいくつかは存在しますが、ソラチカカードによるメトロポイント→ANAマイルの交換ルートを使うものは、遅からず消滅してしまう可能性が高いでしょう。
今後の陸マイル活動についての考察
さて、これまでソラチカルート終焉後の新ルートについて紹介してきましたが、ここからは今後の陸マイル活動に関して考えていきたいと思います。
90%という交換率がなくなったら、陸マイル活動をやめるのか?
何%だったら許容できるのか?
引き続き、ポイントサイトを利用するのか?
等に関してです。
これらを考える前に、そもそもなぜ「ポイントサイト利用による陸マイル活動」を始めたかについて振り返ってみます。
なぜ、「ポイントサイト利用による陸マイル活動」を始めたか
「ポイントサイト利用による陸マイル活動」を除く、ANAマイルを貯める方法は大きく2つあります。
1. 実際に飛行機に乗る
2. クレジットカード決済
この2つこそ正義という人もいますが、この2つは収入に大きく依存します。
平均的な収入の人にとって上記2つの方法で貯める事が出来るマイルは、非常に限られています。
テラヤマアニさんの、『クレジットカード決済は収入の壁を超えられない』という言葉は、まさにその通りだと思います。
kowagari.hateblo.jp
Pabloを含めた平均的な収入しか得られない一般人にとって、この2つの方法ではマイルを満足に貯める事ができません。
そこで、始めたのが「ポイントサイト利用による陸マイル活動」でした。
皆さんは違いましたか?
陸マイル活動で知ったポイントサイト
Pabloは、陸マイル活動を始める前は、ポイントサイトの事を知りませんでした。
例えば、楽天市場で直接買い物をし、ホテルも宿泊予約ポータルサイトで予約をしていました。
損をしていたとは言いませんが、ポイントサイトで得られるはずのポイント(=現金)を得られていませんでした。
陸マイル活動を始めて以降、ポイントサイトを利用することが「当たり前」になりました。
たとえ、今後ANAマイルへの交換率がどれだけ下がろうとも、Marriottを予約する際にはハピタスを経由するでしょうし、クレジットカードを発行する際には他のポイントサイトを利用して発行するでしょう。
このお得さを知ってしまったら、ポイントサイトを利用しないという手はないと感じています。
そのポイントを現金化するか、マイルや他のポイントに交換するかは今後変わっていくでしょうが。。。
Pabloのポイントサイトの利用スタンス
先述したように、Pabloはこれまで1年弱、「ポイントサイトを利用した陸マイル活動」を行ってきました。
その期間、Pabloは基本的に「不必要なもの」を購入してまで、ポイントを獲得してきませんでした。
コストとリスクを天秤にかけて、案件を吟味してポイント活動を行ってきました。
例えば、100%以上還元の商品があっても、「利用しないもの」を「バイマイル」感覚で購入する事はありませんでした。
ANAマイルへの交換率が、たとえば60%になってもそのスタンスは変わりません。(今以上に案件を吟味することになりそうですが・・・)
これまでソラチカルート経由でANAマイルに交換してきたポイントサイトのポイントは、ほとんどがコストをかけずに得ているポイントです。
そのポイントの交換率が60%になろうと、「損をした」というようなスタンスにはなりませんし、先に挙げた「実際に搭乗する」「クレジットカード決済」でのANAマイル獲得以外に、ほぼノーコストで得られるANAマイルがあるという事は、Pabloにとっては非常にありがたい限りです。
今後の陸マイル活動
ソラチカルートは、月間20,000円分のポイントをその90%の18,000 ANAマイルに交換できます。
年間(12ヶ月)で、合計216,000 ANAマイル交換できる計算でした。
他方、今回紹介したANA VISAルートで、月間20,000円分のポイントをその60%の12,000 ANAマイルに交換した場合、年間(12ヶ月)で合計144,000 ANAマイル交換できます。
年間で144,000 ANAマイルがあれば、夫婦2人でエコノミークラスでヨーロッパを往復できます。
ハワイなら、ビジネスクラスで夫婦2人が往復できます。
これだけあれば、十分じゃないですか?
ちなみに、ANA VISAルートは上限がないので、もっとマイルが欲しければ、ポイント活動を頑張ればOKです。
まとめ
○ポイントサイトを利用する事には、変わりない
○交換率が下がることで、案件をより吟味する必要がある
Pabloのような弱小ブロガーには、ポイントサイトでの子会員と呼ばれる人がほとんどいません。
なので、決して紹介ポイントが欲しくてこの記事を書いているわけではありません。
私自身が、今回のソラチカルート寸断をどう捉え、今後どうして行くかを示したものです。
今回のソラチカルート寸断で、「ポイントサイト利用での陸マイル活動」をやめるという選択も自由です。
自分の人生です。自分で決めましょう!
誰も責任を取ってくれません。
Pablo自身も、前掲のテラヤマアニさんをはじめとする先人達が発信していた情報を吟味した上で、自らの意思で陸マイル活動を行う事を決めました。
現在陸マイル活動を行っている皆様もきっとそうですよね。
これから、どうするべきかも自分の意思で決めましょう。
2018年4月以降のマイルの貯め方に関する詳細はこちらの記事で紹介しています。
あわせて、どうぞ。
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