ANAプレミアムメンバーの一部の特典、プレミアムエコノミーへの無料アップグレードが、以下の記事で紹介していいるように、2019年9月末で終了します。
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2020年4月からは、ANAマイルやアップグレードポイントを利用してのプレミアムエコノミークラスへのアップグレードをするという形になります。
果てして、エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスにアップグレードするために、既定のマイル数やアップグレードポイント数を使用するほどの価値があるのかどうか、Pabloは少し疑問に思っています。
そこで、この記事では、2020年4月からの新ルールでANAマイルやアップグレードポイントを使用して、プレミアムエコノミーにアップグレードする価値があるのか?を考察してみます。
さまざまな価値観がありますが、この記事は筆者の価値観で考察しています。
- 改悪後のプレミアムエコノミーへのアップグレードに必要なANAマイル数とアップグレードポイント数
- ANAエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの違いを比較!
- ANAプレミアムエコノミー・ビジネスクラスへのアップグレードにそれぞれ必要なマイル数/UGP数との比較
- 【筆者Pablo的結論】マイル・UGPを使用してのプレエコアップグレードに価値はあるのか?
改悪後のプレミアムエコノミーへのアップグレードに必要なANAマイル数とアップグレードポイント数
2020年4月から適用される新ルールで、プレミアムエコノミーにアップグレードするために必要なANAマイル数とアップグレードポイント数は以下の通りです。
ANAマイルを利用してのアップグレードは最大で20,000マイル、アップグレードポイントの場合は最大で5ポイント必要です。
エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスにアップグレードするために、これだけの対価を支払う価値が果たしてあるのでしょうか?
ANAエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの違いを比較!
ここからは、マイルやUGPを使用してのプレミアムエコノミーへのアップグレードに価値があるかどうか考察するため、ANAエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの座席とサービスを比較してみます。
こう見ると結構違うように見えますが・・・
シート設備・サービス等それぞれの項目についてそれぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
ANAエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスのシート設備の比較
まずはシート設備の比較からです。
シートピッチもシート幅も当然、プレミアムエコノミークラスのシートの方がエコノミークラスのそれより余裕があります。よりゆったり座ることができます。
レッグレストも、プレミアムエコノミーにのみ装備されています。
長距離路線の場合は、それでもプレミアムエコノミークラスの方が楽に過ごすことができることは間違いありません。
これは、同路線でエコノミーもプレミアムエコノミーも体験しているの断言はできます。
ただ、プレミアムエコノミークラスのシートは幾分広いとは言え、フルフラットにはなりません。
残念ながら・・・
これは、大きなポイントなのではないでしょうか。
ANAエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスのサービスの比較
次にサービスに関して比較します。
プレミアムエコノミークラスのサービスは、エコノミークラスのそれに少し+αがある程度です。
機内食は、エコノミークラスと全く同じです。
特別な食事があるわけではありません。
ただ、加えて、以下のようなビジネスクラスで提供されてる飲み物・間食の一部やデザートが提供されます。
特別なスパークリングワインや赤ワインや白ワイン、日本酒などを飲むことができるので、お酒好きにはいいかもしれませんね。
ちなみに、少し前までは間食にラーメンやそばが提供されていました。
海外出張から帰る機内でのラーメンやそばは非常に良かったのですが、今はスープパスタです。。。
ANAエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスのその他の比較
最後に、機内以外の部分、その他の比較です。
上表の通り、ANAラウンジを利用できるかどうかには、大きな違いがあります。
プレミアムエコノミークラスを利用する場合は、このANAラウンジを使用することができます。
ただ、既に、SFCやプラチナ・ダイヤモンド会員であれば、ラウンジを利用することができるため、付加価値にはならないかもしれません。
一方で現在、ノンステータスのAMC会員やブロンズ会員の方であれば、プレミアムエコノミー予約でラウンジ利用の権利が与えられます。
魅力的な特典かもしれません。
ANAプレミアムエコノミー・ビジネスクラスへのアップグレードにそれぞれ必要なマイル数/UGP数との比較
前項で説明したように、2020年4月からの変更後は、ビジネスクラスへのアップグレードと同様の方法で、プレミアムエコノミークラスへのアップグレードも申請します。
では、エコノミークラスから、プレミアムエコノミー・ビジネスクラスにアップグレードするのにそれぞれ必要なマイル数/UGP数を比較してみます。
ビジネスクラスへのアップグレードに必要なマイル数との比較
まずは、ANAマイルでアップグレードする際の比較です。
こうして並べて比較すると、驚くことが!
なんと、長距離路線で、エコ→プレエコのアップグレードに必要なマイル数と、エコ→ビジネスのアップグレードに必要なマイル数の差が、わずか8,000 マイル。。。
もちろん、対象予約クラスに差があるものの、このわずかなマイル数の違いを考えると、プレミアムエコノミークラスにマイルを使ってアップグレードするのは、考えモノですね。
私なら、マイルを利用してのエコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレードはしません!!
ビジネスクラスへのアップグレードに必要なアップグレードポイント数との比較
次に、アップグレードに必要なUGP数の比較です。
個人的には、上記の必要UGP数の差は納得がいきます。
ビジネスクラスへのアップグレードに必要なUGPの半分でプレミアムエコノミーにアップグレードすることができます。
また、多くの人がアップグレードポイントの使い道に困っている状況をよく見かけることを考えれば、アップグレードポイントを利用してのエコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレードはアリかもしれません。
ビジネスクラスへのアップグレードと違って、対象予約クラスも幅広いので、使いやすいですね。
上記を総合するとアップグレードポイントを利用しての、プレミアムエコノミークラスへのアップグレードは「アリ」ですね。
【筆者Pablo的結論】マイル・UGPを使用してのプレエコアップグレードに価値はあるのか?
ここまでを総合して、私自身の結論を。
●ANAマイルによるアップグレード → 価値無し
●ANA UGPによるアップグレード → 価値あり(かも?)
「エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスのシート設備・サービス等の違い」と、「ビジネスクラスへのアップグレードに必要なマイル数」等を総合して鑑みると、最大20,000マイルを利用しての、「エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレード」に「価値はない」と、個人的には思います。
追加で8,000マイル*1出せばビジネスクラスにアップグレードできる*2んですよ?
プレミアムエコノミークラスアップグレードに、20,000マイルは出せません・・・
一方のアップグレードポイントでのアップグレードです。
こちらは、人によっては「価値あり」だと思います。
アップグレードポイントはその用途が限られているため、使い道がなく余らせて最終的にはANA SKYコインに交換するという人も多いでしょう。
そういった意味では、最長路線でも5ポイントでプレミアムエコノミークラスにアップグレードできるというのは悪くないかと。
ただ、既にアップグレードポイントを使用する目途がある人で、特に、SFC会員・プラチナ会員・ダイヤモンド会員にはあまり「価値はない」とも言えます。
まぁ、何にしても言えることは、プレミアムエコノミークラスに過度な期待はしない方がいいという事です。
ANAマイルもアップグレードポイントも有限です。
後悔のないように、ご検討の上、使用しましょう。
ご利用は計画的に。