皆さんはブラジルに行ったことはありますか?
日本から見たブラジルはまさに「地球の裏側」です。
日本でブラジルに行ったことがある人はかなり少ないと思われます。
ただ、2016年にRio de Janeiroでオリンピックが行われたため、多少はブラジルに行ったことがある日本人は増えたでしょう。
Pabloは、日本からブラジルに出張に行く機会が年に1~2回あります。
日本にいるとブラジルの情報は少なく「治安が悪い」というイメージが先行して、なかなか行こうと思う人は少ないでしょう。
しかし、美しいビーチがあり、気候も素晴らしいところです。
一度観光で行ってみたいとも思っています。
という訳で、この記事で検証ブラジル旅行を少しでも検討されている人のために、日本からブラジルまで行くための3つの飛行機のルートを紹介し、それぞれ比較時間などを検証してみます。
ブラジル良いとこ、一度はおいで。
それでは、行ってみましょう。
地球の裏側ブラジルの概要
日本からブラジルまでの飛行機のルートを紹介する前に、まずは、ブラジルという国について紹介します。
ブラジル連邦共和国の基本情報
初めに、ブラジルの基本情報をご紹介します。
【基本情報】
正式国名 | ブラジル連邦共和国 |
国土面積 | 851万1,965平方キロメートル |
人口 | 2.077億人 |
公用語 | ポルトガル語 |
首都 | ブラジリア |
通貨 | レアル(R$) |
ブラジルは、言うまでもなく、日本のほとんど真裏の位置にあります。
国土は非常に広く、日本の約22.5倍で、人口も2億人を超える大国です。
公用語は何語?英語は通じる?
歴史の経緯上ポルトガルの影響を強く受け、公用語もポルトガル語を用います。
北南米アメリカ大陸にある国の中で唯一のポルトガル語が公用語になっている国だそうです。
ちなみに、ポルトガルで話されるポルトガル語と、ブラジルで話されるポルトガル語は微妙に違うそうです。
なお、観光でブラジルを訪れた際、英語がほとんど通じないのでご注意ください。
有名な都市は?首都は?
首都はブラジリアですが、ブラジリアはいわゆる政治の中心都市です。
経済の中心都市はサンパウロです。
これは欧米でよく見られる形で、アメリカであれば首都はワシントン D.Cで経済の中心はニューヨークです。
ドイツは首都はベルリンですが、経済の中心地はフランクフルトです。
通貨
通貨はレアルです。
ちなみに、現地での発音は"ヘアウ"。
複数形になると"へアイス"です。
2017年8月8日執筆現在の為替は、1 レアル = 約35円ほどです。
新興国にありがちで、レアルの為替の変動は激しいです。
近年の経済
ブラジルは2,000年以降に経済が発展した国を総称したBRICsの一国に数えられています。
しかし、政情不安定のため、その後に順調に経済が発展しているとは言い難いです。
そんなブラジルですが魅力もたくさんあるのですが、情報の少なさ・治安の悪さのせいで日本から訪れる人は少ないのが現状です。
では、ブラジルへ行くルートを紹介します。
日本から地球の裏側ブラジルまで行く代表的な3つの飛行機ルート
日本から地球の裏側へ行くルートは大きく分けて3つあります。
1. アメリカ経由ルート
2. ヨーロッパ経由ルート
3. 中東経由
予算・所要時間・メリット・デメリットを含めて、それぞれを紹介したいと思います。
1. アメリカ経由ルート
まず1つ目が、最もベーシックなアメリカ経由ルートです。
アメリカのいずれかの空港を経由していくルートです。
所要時間と費用は以下の通りです。
所要時間 | 28時間~(乗継含む) |
費用 | 16万円代~ |
メリット
最も便数や経由選択肢が多いルートです。
アメリカ国内でもいくつもの空港で乗り継ぐことができます。
また、カナダやメキシコシティー経由という選択肢もあります。
経由の際にストップオーバーし、複数都市周遊等の幅も広がります。
また、日系の航空会社を使えるというのも大きなメリットの1つです。
アメリカにはANA・JALともに多くの便を出しています。
これは、Pablo自身がANAの上級会員のためスターアライアンスの話になりますが、上級会員であればユナイテッド航空利用時にもフライトボーナスマイルが加算されます。
www.pablomile.com
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こちらも、大きなメリットになります。
デメリット
アメリカの空港での乗り継ぎが非常に面倒です。
アメリカの空港での乗り継ぎには、基本的に入国審査が必要です。
さらに、受託手荷物も一度アメリカの乗り継ぎ空港でピックアップしなければなりません。(一部空港を除く)
合わせてアメリカは全面禁煙の空港がほとんどです。
喫煙者の方は乗継時のニコチン補給が、外に出た時しかできません。
そして最後に、アメリカ系航空会社を利用せざるを得ません。
ユナイテッド航空に代表されるアメリカ系航空会社はサービスが悪いことで有名です。
各航空連合での乗り継ぎ
各航空連合での乗り継ぎは以下が便利です。
スターアライアンス
[利用代表航空会社]
ANA(UA) + UA
[乗り継ぎに便利な空港]
- ORD(シカゴオヘア空港)
- IAD(ワシントン・ダレス空港)
- IAH(ヒューストン・ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港)
- JFK(ニューヨーク)→この場合、EWR(ニューアーク空港)での乗り継ぎが必要。
ワンワールド
[利用代表航空会社]
JAL(AA) + AA
[乗り継ぎに便利な空港]
- JFK(ニューヨーク)
- DFW(ダラス空港)
- LAX(ロサンゼルス空港)
スカイチーム
[利用代表航空会社]
DL + DL
[乗り継ぎに便利な空港]
- ATL(アトランタ)
2. ヨーロッパ経由ルート
次に、アメリカ経由の次にポピュラーなヨーロッパ経由ルートです。
ヨーロッパのいずれかの空港を経由していくルートです。
所要時間と費用は以下の通りです。
所要時間 | 27時間~(乗継含む) |
費用 | 20万円代~ |
メリット
アメリカ経由の次に選択肢が多いルートです。
航空連合によりますが、日系の航空会社を途中まで利用できます。
基本的に乗り継ぎの際に面倒な荷物のピックアップを行わなくてもOKというのは、アメリカ経由ルートにはないメリットです。
また、ヨーロッパに空港内に喫煙所がある空港もあるため、喫煙者には優しいですね。
スターアライアンスに限って言えば、フランクフルト空港で利用できるルフトハンザ航空のセネターラウンジも魅力的です。
ストップオーバーをして、ヨーロッパの国にも行けるというのも魅力ですね。
これに関してはPabloの趣味がだいぶ入っていますが…
デメリット
比較的高価になりがちです。
Pabloが見ていた限りでも、アメリカ経由より50,000円以上は高かった印象です。
また、デメリットと言えるかどうかはわかりませんが、スターアライアンスではフライトボーナスマイルがもらえません。
現地到着時間に関しても通常の観光であれば厳しいものがあります。
AM5:00とかに着いてしまう便もあります。
ご注意下さい。
その際は、ホテルのアーリーチェックインを手配しておくといいかもしれませんね。
各航空連合での乗り継ぎ
各航空連合での乗り継ぎは以下が便利です。
スターアライアンス
[利用代表航空会社]
ANA(LH) + LH
[乗り継ぎに便利な空港]
- FRA(フランクフルト空港)
- IST(イスタンブール空港)
- ZRH(チューリッヒ空港)
ワンワールド
[利用代表航空会社]
JAL(BA) + BA
[乗り継ぎに便利な空港]
- LHR(ロンドン・ヒースロー空港)
- MAD(マドリード空港)
スカイチーム
[利用代表航空会社]
AF + AF
[乗り継ぎに便利な空港]
- CDG(フランス・パリ)
- AMS(オランダ・アムステルダム)
- FCO(イタリア・ローマ)
3. 中東経由ルート
最後に変化球(?)ルートの中東経由です。
中東の空港を経由していくルートです。
所要時間と費用は以下の通りです。
所要時間 | 29時間~(乗継含む) |
費用 | 17万円代~ |
メリット
中東系航空会社を利用できます。
中東系航空会社はビジネスクラスやファーストクラスが豪華な事で有名です。
あとは…
正直分かりません。
特別安いわけではありませんし、中東の国でのストップオーバーも個人的には魅力的ではありません。
所要時間等を鑑みても、特別なメリットは感じません。
デメリット
このルートは日系の航空会社であるANAやJALを利用する事ができません。
これは日本人にとってはデメリットかもしれません。
また、エミレーツ航空がどこの航空連合にも加入していないため、メリットを享受しづらいという点もデメリットの1つでしょう。
(JALは一部提携していますが)
各航空連合での乗り継ぎ
乗り継ぎは基本的に中東系の航空会社になります。
中東系エアライン
[利用代表航空会社]
EK + EK
[乗り継ぎ空港]
- DXB(ドバイ空港)
- DOH(ドーハ空港)
3つのルートの区間マイル数
判断基準の1つになり得る各ルートの区間マイル数を列記します。
1. アメリカ経由ルート
to 乗り継ぎ地 | to サンパウロ | 合計区間マイル | |
ワシントンDC | 6,762 | 4,758 | 11,520 |
シカゴ | 6,283 | 5,242 | 11,525 |
ヒューストン | 6,658 | 4,887 | 11,545 |
ニューヨーク | 6,723 | 4,758 | 11,481 |
ダラス | 6,437 | 5,127 | 11,564 |
2. ヨーロッパ経由ルート
to 乗り継ぎ地 | to サンパウロ | 合計区間マイル | |
フランクフルト | 5,928 | 6,095 | 12,023 |
パリ | 6,194 | 5,839 | 12,033 |
ヒースロー | 6,214 | 5,870 | 12,084 |
3.中東経由ルート
to 乗り継ぎ地 | to サンパウロ | 合計区間マイル | |
ドーハ | 5,146 | 7,373 | 12,519 |
ドバイ | 4,964 | 7,597 | 12,561 |
見事に数字がまとまりましたね。
以下がサマリーです。
アメリカ経由 | 約11,500マイル |
ヨーロッパ経由 | 約12,000マイル |
中東経由 | 約12,500マイル |
500マイル刻みで違ってきます。
こう見るとやはりアメリカ経由が最も"近い"ルートなんですね。
3つのルートの総合評価
これまでのルートのメリット・デメリットを比較するとやはりアメリカ経由ルート・ヨーロッパ経由ルートの2択ですね。
特に、スターアライアンスやワンワールド等の航空連合を意識した予約だと中東経由ルートは厳しいものがあります。
選択肢に関しても中東経由ルートは非常に少ないです。
これらのデメリットに対してあまりある程のメリットを中東経由ルートが持っているかどうかという点ですが、正直、ありません。
素直に、アメリカ経由ルートかヨーロッパ経由ルートの2択で費用・目的等で選択するのが無難かと思います。
まとめ
地球の裏側ブラジルに行くには以下の3つのルートがあります。
1. アメリカ経由ルート
2. ヨーロッパ経由ルート
3. 中東経由
費用に関してはその予約日によりますので断言はできませんが、ほとんど変わりません。
所要時間も、そもそも遠いので、それぞれのルートでの決定的な違いはありません。
航空連合加盟等の条件を鑑みると、アメリカ経由ルート・ヨーロッパ経由ルートの2択かと思います。
マイル獲得数を考えると、ANA上級会員の場合はアメリカ経由ルートでユナイテッド航空利用をお勧めします。
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空港の快適さや入国審査の簡易さ等を考えるとヨーロッパ経由をおすすめします。
ちなみに、行きと帰りでアメリカ経由とヨーロッパ経由を組み合わせるのもいいかもしれません。
その際は、以下の図の通りアメリカ経由で入って、ヨーロッパ経由で出るのをおすすめします。
理由は偏性風です。
上記のルートにする事で、行きも帰りも偏西風に乗れますので搭乗時間を短縮できます。
ブラジルは地球の裏側ということもあり、さまざまなルートで行く事ができます。
お気に入りのルートを見つけてみてはいかがでしょうか?
なお、ブラジルへはビザがないと入国できません。
あらかじめ、余裕をもってビザの取得を行ってください。
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